「くるりんぱ」は簡単にできるのにおしゃれに見える、今ではすっかり定番となったヘアアレンジですよね。編み込みやロープ編みなどと組み合わせてリッチなアレンジをしたいけれど、そんなスタイルはどれもロングヘア向けだったりして、ミディアムの人が楽しめるアレンジってなかなか見つからないものです。
ところでお葬式に出席する際の髪型って気にされていますか?
ここでは、ミディアムの人でも簡単にできる、くるりんぱを使ったお葬式の髪型をご紹介します。
お葬式の髪型でミディアムの簡単な方法は?
ミディアムの方がお葬式に出席する場合の髪型は、肩につかない程度であればそのままの状態でも問題ないと言われています。
しかし、それくらいの髪の長さの場合、クセやハネが気になってパーマをかけている方も多いのではないでしょうか。そこでお葬式の髪型としてミディアムの方におすすめなのが、ネットを用いたシニヨンスタイルです。
イメージとしては旅館の女将といったところでしょうか。
まず、低いポニーテールを作ります。
次に、テールの部分を上から入れ込んで一度締め、もう一度上から入れ込んでお団子を作り、ネットもしくはピン留でまとめてください。
ネットを使わなくてもできますが、ネットを使った方がよりまとまりますよ。
お葬式の髪型のくるりんぱの方法は?
髪型がロングの方の場合、そのままおろした状態にはせず、きちんと束ねるようにします。お葬式では頭を下げる機会が多いので、髪が下りている状態だと邪魔になるからです。お葬式の髪型として常識とされているのは、耳より下で髪をまとめることです。
ポニーテールではなく、ポニーアップスタイルにします。
お葬式の髪型としてくるりんぱを用いるなら、ねじれを入れて少しおしゃれに髪をまとめてみてはいかがでしょうか。
無造作に見えますが、しっかり髪をまとめられています。
くるりんぱをすると、ゴムやピンが見えなくなるので良いですね。
また、ギブソンタックという、海外で流行している髪型もおすすめです。
左右の横髪をくるりんぱしたら、その中へ他の髪を入れ込んでいく髪型です。
これなら、ヘアピンや髪ゴムを使っているのに髪で隠れて見えませんのですっきりまとまります。髪型がミディアムの方の場合、長さが中途半端ではありますが、ロングの方同様、お葬式では髪を束ねておいた方が良いです。
ですが、ミディアムであればハーフアップをすることもできますので、ロングの方よりも髪型の幅は広がりますよ。パーマをかけている方の場合、お葬式のためだけにわざわざパーマをとるというわけにはいきませんが、ハーフアップにすればパーマはあまり目立ちません。
ハーフアップをしてバレッタで止めただけでもすっきり上品に見えます。
セミロングの方も、基本的には髪をまとめますが、髪を束ねる際に左右の髪がこぼれてしまう恐れが。
そのような時は左右の髪を編み込むかねじねじとねじ込んで下側で束ねると、おしゃれですっきりと見えます。
お葬式の時のオススメな髪型の種類
ここでは、お葬式の時のオススメな髪型の種類を髪の長さ別にご紹介します。
まず、ロングの方の場合、一番簡単にできる髪型は後ろで一つに束ねる髪型です。
高さは耳の上以上にならないようにします。
束ねる際はしっかりブラッシングをし、きれいに束ねましょう。
耳横の髪を垂らしたり、髪を横で束ねるといった髪型は避けた方がいいです。
礼をした際に髪が顔にかかってしまうからです。
後ろでスッキリ束ねましょう。
お団子ヘアもおすすめです。
特にパーマをかけていてウェーブがある方の場合、一つに束ねただけでは華美になる恐れがあるためです。ウェーブを隠すためにもお団子ヘアはおすすめですよ。
こちらのポイントも、耳より下の低い位置でまとめることです。
高い位置のお団子は、結婚式などような華やかな場での慶事向きとなります。
お団子のようにアップにする髪型という意味では、夜会巻きはどうなのでしょうか。
夜会巻きはパーティなどに用いられる髪型ですので、お葬式の場での髪型には向きません。
次に、セミロングの方の場合ですが、こちらも基本的には一つに束ねる髪型がおすすめになります。
長さが中途半端で見た目がいまいちという方は、飾りシニヨンを使うのもおすすめです。
一気にフォーマルになりますし、バレッタがついていればうまく隠すことができます。
いろいろな大きさのものがありますが、お葬式の場では小さめでまとまりのあるものにしましょう。
最後は、ショートの方の場合です。
ショートヘアは、お辞儀をしても髪が邪魔するようなこともないので、自然のままでいいでしょう。しかし、外側にはねさせるなど、あまり動きのある髪型は避けた方が良いです。お辞儀をした際に髪が顔にかかる方は、耳にかけてスッキリさせておきましょう。
前髪についてですが、前髪が長い方はピンで留めるか、もしくはスプレーなどで固めておき、お辞儀の度に前髪を触って直すといったことがないような心配りも必要です。
お葬式の髪型でミディアムのアレンジ
お葬式の髪型でミディアムの方が簡単にできるアレンジを2つご紹介します。
まず1つ目の髪型は、約5分でできる簡単アレンジです。
ワックス・ブラシ・アメリカピンを用意します。
バレッタを付けたい場合は、黒色のものを選びましょう。
まず、髪全体にワックスをつけます。
次に、ブラッシングをしてワックスを髪になじませてください。
右サイドの耳上部分の髪を上下に分けたら、上側の髪束を内側にくるっとねじります。
次に、下側の髪束をとって先ほどの上側の髪の上にもっていったら、一緒に内側へくるっとねじり込みます。
この作業を、耳の後ろやえり足部分についても同様に行います。
右側半分が全てねじり終えたら、アメリカピンで2ヶ所ほど内側の根元部分をとめます。
左側半分も同様にねじ込んでいき、全てねじり終えたら毛束を右側の毛束の上にのせ、1つにまとめます。
1つになった毛束を右側のねじり込んだ部分へ入れ込み、アメリカピンで毛先をとめたら完成です。
2つ目の髪型は、なんと約1分でできる超簡単アレンジです。
ワックス・ブラシ・黒ゴム・黒バレッタ・アメリカピンを用意します。
先ほどの髪型同様、ワックスを髪全体につけてブラッシングをし、ワックスを髪になじませておきます。
次に、えり足部分で黒ゴムを使って1つに束ねます。
その際、毛束は全部ゴムに通さず、半分くらいで上に折りまげて毛先を上に出します。
トップの部分を少しだけゆるめておきます。
先ほどゴムに通したお団子のところを、ゴムを開きながら内側へ毛先とともに入れ込んでいきます。この時、「U」の字になるように形を整えてください。
左右の上部分を、真ん中にギュッと合わせ、黒バレッタでとめます。
おくれ毛などをアメリカピンでとめて完成です。
お葬式の時の髪型のマナー
お葬式に出席する際の服装やマナーは、決まられたものがあります。
もちろん髪型にもマナーがあります。
お葬式の髪型は、地味にするということが基本です。
マナーに沿ったヘアスタイルで出席しましょう。
まず、コンパクトに束ねるのが大切です。
ロングヘアやミディアムヘアの方は、髪の量が多いのでお葬式中のちょっとした動作で髪が揺れたり顔にかかったりしてしまいます。
できるだけ地味にするのが基本マナーですので、長い髪は必ず束ねましょう。束ねれば顔前での髪の動きはなくなります。
お焼香や親族への一礼の際にも、顔に髪がかかることがないのできちんとします。
次に、華美にならないことです。
お葬式は悲しみの場です。
悲しみの席で華やかさは必要ありません。
パーマや巻き髪をしている場合、どうしても華やかなイメージになります。
お葬式に出席するために取るということはできませんから、できるだけそれを抑えるような工夫をしましょう。
一つに束ねただけではウェーブなどが目立ってしまう場合は、毛先をお団子にするといいですよ。
お葬式に出席する場合、髪の毛の色は基本的に黒が常識です。
とはいえ、日常の髪色を急に黒色に変えるというのはなかなか難しいですよね。
その場合は、一時的に黒色に染められるスプレーなどを使い、できるだけ暗い髪色にするよう努力しましょう。
また、バレッタやゴムなどもお葬式では全て黒にするのが、お葬式での髪型のマナーになります。
まとめ
ここでは、お葬式の髪型のマナーを中心に、髪の長さ別でできるアレンジ方法などをまとめました。お葬式の髪型にもマナーがあります。
マナー違反をして恥ずかしい思いをしないよう、きちんと上品な髪型を日頃から意識しておくことも大切です。何よりお葬式は突然やってきます。
黒ゴムや黒のバレッタ、アメリカピンなどは日頃から準備しておくと、突然のことにも慌てないで済みますよ。